晴れたらいいね~子供の発達障害をプラスに変えるために取り組むママの育児ブログ

ADHD強めの長男と社会性高めのASDグレーンゾーン次男の成長記録。生き辛さを持つ2人の未来が明るいものになるようにしている工夫、知能をあげるために遊ばせたおもちゃや本、母親の悩みや葛藤をありのままに綴ります!

理解してもらいにくい感覚過敏〜甘えでも我慢不足でもないんです。

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次男が感覚過敏を持っていたことがわかり、私としては原因がわかったことで本当にほっとしていました。
しかし、やはり周りからは見えないぶん理解してもらいにくいということを思い知らされた残念な出来事がありました。

感覚過敏を持つ次男の大変さ

今はっきりわかっているのは次男が【聴覚】の過敏さをもっているということ。
まだ他にも過敏さはあると思っていますが、今のところ本人がはっきり辛いと伝えてくれるのが音に関することのみです。

そのことでリスペリドンという薬を服用し始めたことはこちらでもお伝えしていました。
幼稚園にも、園では問題なく過ごしていても苦手さや凸凹があるためにその疲れから家では荒れていること、その大きな原因は感覚過敏によるものだったこと。
そしてそれを軽減する薬を飲み始めたことは伝えていました。


薬の効果は目を見張る物があり、癇癪も減りましたし切り替えも早くなり、もちろんまだ色々とありますが特に大変だった帰宅後は荒れることなく穏やかに過ごせています。
幼稚園では楽しそうに何の問題もなく過ごしています。

ただ、やはり朝の不安は強く、寝るときまでは幼稚園の楽しかった話や明日も楽しみなことを話してくれているのですが、朝になったら行き渋ります。

幼稚園が楽しいことは事実だと思うしお友達と遊ぶことも大好きです。
園のカリキュラムも2回の自由遊びの時間以外はやることが明確に決められ、みんなで一緒に同じ活動をしていくのでその時間は不安なくできているんだと思います。


ただ、様々音への不安。朝はどの先生がいるかわからない不安(バス、遊び、出迎えの担当と毎日変わるため)。
行きたいけど怖い。そんなたくさんの感情から「行きたくない!」という気持ちが芽生えているようなんです。

どうして園では大丈夫なのに家では大変なの?


次男の大変さを幼稚園には伝えてきたつもりでした。園では完璧なのに家では荒れていることも、感覚過敏と原因が分かっていないときから伝えていました。


さいころから発達面は順調のように感じていましたので、長男が大変さに気が向き一生懸命になりすぎていて、
次男をほったらかしすぎたからこういう風に家で大変になってしまったのか考えてしまったこともありますし、今も母としては全くその気持ちがないわけではありません。
もう少しあの時に気にかけてあげればよかったと思うことはたくさんあります。


ただ、医療の面、専門的な面からも関わり、どうしてこういう家と外での状態が違いすぎることになるのかを考えると、育て方が原因ではない本人の特性が関係していること、育てていくのに多方面からの工夫が必要なことがわかりました
何度も育て方が悪いのではないかと自分を責め、やはりそれは違うんだなこの子の特性なんだと理解して、ようやくたどり着いた原因です。

外ではいいけど家では別人。中学生で学校では優秀なのに家庭内で暴力を奮う子、突然不登校になる子。このままだと次男もそういう可能性を持っています。

しかし、幼稚園にはそれが伝わっていませんでした。誰一人の先生にも伝わってなかったとは思いませんが、理解をされていなかったと思います。

連日泣き叫んで登園をしていたため、朝一人の役職を持つ先生に声をかけられ、今日は何があったのかどうしたのかと聞かれました。


どこまで次男の話を知っているのかはわからなかったのですが、朝は音に対する不安が強くなってるということを話しました。

幼稚園側からみた次男は普通の子で甘えから行き渋っていると捉えられていた

なぜか「お母様とお子さんの関係はどうですか?」と聞かれ、私はそれに対し、(私が音に対する不安などを伝えてきてくれた時に)
「大丈夫だよ、頑張ってよ、幼稚園楽しいでしょ」とそればかり言って次男の気持ちを汲んであげなかったので、私のいうことを信用していないと思いますと伝えました。
それが先生の思っているものではなかったようで、その後もまた「しつこいですが、お母様との関係はどうなんですか?」と尋ねられ、なぜそんなに聞かれるのかわからず、
「うまくいってないんですかね…」と答えました。

すると、それを待っていたのかはわからないですが、
先生からの言葉は

「お母さまが長男君のことで忙しく、いつもいっぱいいいっぱいで大変じゃないですか。だからあまり自分を見てもらえてないからと、気を引きたい、甘えたいという気持ちが半分だと思います。
お母様が色々と頑張って医療の面からかかわってくださっているのは聞いていますが、幼稚園側としては次男君は普通の子として対応していきますし、
どんな子でも連休明けはママと離れたくないという気持ちで泣きたくなります、それの気持ちが半分はあると思いますよ!これが普通の子です。」

こう言われてしまいました。
本当にショックで先生の目の前で涙が出ました。
私が今まで言ってきたことも「ママの考えすぎ」「長男君のことで大変だからきっと甘えたいだけなんだ」そう思われてきていたというのがわかり、悲しくそして今まで信頼していた気持ちがすべてなくなってしまいました。
もうそれ以上話す気もなくなり、黙ってしまいました。すると、泣きながら登園している子がきて「この子もそうです、普通こんなに長い休みのあとはこうなるんです。みな同じです」
と言われ私は会釈をしてその場を去りました。

もちろん励ましの言葉で、先生の経験上子供ってそんなものなんだよという気持ちからの言葉だったこともわかります。
ただ、子供の発達面で悩み苦しんできている母親に一番言ってはいけない言葉であると思うし、その言葉でどれだけのママが苦しめられてきたか、それぐらい突き刺さる言葉です。
そこで行きたくないと泣いていた子も一時的なものならいいですが…本当に甘えなのか…何か原因があるのではないか、もしかしたら次男のように何か原因があるんじゃないか。
そんな考えは一切持たずに甘えだとお母さんの気を引きたいからだと、それだけで片付けていいのでしょうか?


発達障害らしい発達障害だけではない、発達障害にみえない発達障害もあるんです

発達障害は、長男のように動きが多かったり園の活動に参加できないとか、社会性が低いとかそんなわかりやすい子たちだけではありません。
見た目でも集団活動でも全くわからないけど、それでも普通と違う感覚の中頑張っている子はたくさんいます。

確かに次男は幼稚園では全く問題なく過ごし、むしろできるタイプだと思われています。
ただそれは、普通とは全く違う感覚の中で過ごしている真面目な次男が、辛い音の中から先生の声を聞きとり、
一生懸命活動に参加するいう私たちがしたこともないような努力をしているからこその姿なんです。だから家で疲れ果てているんです。
家では別人のように荒れていて、楽しそうに通っている幼稚園へ泣いて暴れて行き渋るというのが母親の私の愛情不足のせいだとしたら、
ずっと次男とべったり過ごしたっぷり甘えさせれば、これは落ち着くということなのでしょうか?
そんなはずはありません、そもそもの原因がそこではないのですから。

今の時代こんなに発達障害に関する情報が流れいて、NHK等のTV番組でもたくさんの特集が組まれているのに、
その先生は何も見てはいないのかわからないですが…
少しでも解明されてきた発達障害について勉強しているのだとしたら、なぜこんな発言をされるのか私には全く理解できません。
たくさんの園児を預かる先生がこのような考えをもっていることがとても残念で悔しくて涙が止まりませんでした。

ほっとしたことと自分の気持ちの切り替え

ただ安心したこと。
偶然にもその日幼稚園の面談が入っており、担任と話せる時間がありました。
このように言われとても残念だったことをありのままに伝え、担任の先生の考えを聞きたいと話したところ…

「私も何も知らなければ、ただ普通にできる子という風にしか見なかったと思います。ただ、感覚過敏のことを聞いて、本人の日々の頑張りや
泣いて登園する姿を見ていると、大変だけどでも行きたいという気持ちの中戦っているんだと感じます。やらなくてもいいよというのも本人は納得できないし、
こちらが無理に誘うのも違うと思うので、本人の意志を受け入れながら寄り添いたいと思っています」

と、私にはしっかりと感覚過敏を持つ、普通とは違う感覚を持つ次男として受け入れてくれている印象を受けました。
ここで信頼できないような答えであれば本気で転園も視野にいれるべきと考えていたので、ひとまずほっとできるようなそんな担任の先生の言葉でした。
不信感と不安しか持てないようなそれくらいのショックを受けていましたが、
実際に関わるのは担任の先生なので、こちらも先生を信頼してお願いしようという気持ちになりました。
そして、どうせわかってもらえないから伝えないのではなく、こういう過敏さを持っている発達障害そしてグレーゾーンもいるんだということは伝え続けていくべきだと気持ちを切り替えました。

今の次男への幼稚園への対応

「バスは音もうるさいし、暑いしドアが開いた時の風が痛いから嫌だ」そういってきたこともあり、今は朝送っています。
朝いちばんに連れて行っていますが、それは始めに行けば、誰が登園してきたとかその日の雰囲気が一からわかるので気持ちが落ち着くというアドバイスを医師よりもらったのでそうしています。
でもそれでも朝になるとひどく泣いて行きたがりません。
泣いてもさらっと先生に引き渡し、外遊びではなく、本人の気持ちが落ち着くまでは中で遊んでいるようです。
「晴れているから外にいこうよ!」「みんなで外であそぼうよ!」というような声掛けはしてもらわず、本人の意志をまずきいてもらいたいとお願いしています。
中で遊んでいると途中で自ら外に行くと言ってくるそうで、そのまま外遊びをしてスムーズに活動に入れているそうです。

「今日も中であそべたよ!先生が中であそんでいいっていったんだよ!でもそのあとは外でもあそんだよ!たのしかったよ!」

こう笑顔で帰ってきてくれるので、この言葉に偽りはないと思っています。でもまたきっと月曜の朝は泣くと思います。
担任の先生に今は任せて、本人が朝はこうやって自分の思いを伝えれば、安心して過ごせるんだと本人が感じた時に、きっと生き渋りはなくなるんじゃないかなとそう信じています。


さて、書いたらすっきり。がんばるぞー!




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