晴れたらいいね~子供の発達障害をプラスに変えるために取り組むママの育児ブログ

ADHD強めの長男と社会性高めのASDグレーンゾーン次男の成長記録。生き辛さを持つ2人の未来が明るいものになるようにしている工夫、知能をあげるために遊ばせたおもちゃや本、母親の悩みや葛藤をありのままに綴ります!

自閉症児育児~自他の区別をつける。

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自閉症児は、自他の区別がつきにくいと言われています。自他の区別というのは、自分は自分、他人は他人ということなんですが、自分のもの、人のもの、という概念だけでなく、自分と他人は考え方捉え方感じ方が違うという、定型の人であれば社会を生きていくなかで身に付いていくものなどもあります。


赤ちゃんは1歳半頃までにだんだんと自他の区別がついてくるそうですが、自閉症児はなかなか区別できません。

1歳半頃の長男は、まず他人にほとんど興味がなく興味のある物への執着がすごかったと思います。
とにかく気に入ったおもちゃをずっと持って触っては分解、壊す投げる食べる。これの繰り返し。
おもちゃをお友達に取られても気にする様子はなく、他のおもちゃをとってまた遊ぶ。
社会性なんていうものはほとんどなかったのでは?と思えるような状態だったかなと。
自他の区別がつかないという点で分かりやすいものは、食べ物を人のものまで食べてしまうことでした。食べることが大好きで、出されたおやつはすべて自分のもので食べてしまっていました。ダメだよ、これはお友だちのと言ってもやめること母親の顔を見ることは一切なかったので、あるものすべてを短時間で食べてしまう。
「これくらいの時はこんなもんだよ」と言われていたけど、お母さんからの呼び掛けにも反応せず食べ続ける子を見たことなかったので、やはり1歳半頃にはだんだんと区別ができてくるんだと思います。自分のおもちゃを貸せないというのも、自分のものという意識が芽生えているからですしね。



長男は、いまだに他人のもの、自分のものという区別がなかなかつきません。相手の気持ちの理解などはとてもとても難しいことで、こちらのことはひとまず置いておきます。


言葉が出てきているので、こちらが
「これは○○(長男名前)のだよ」
「これはAくんのだよ」

などと声かけをすれば、そのフレーズを繰り返します。
口では言えますが、行動が伴わないことの方が多く、特に自分が興味をもっている物に関しては貸し借りなどはとてもとても難しいです。

ただ、食べ物を見境いなく食べることに関しては、療育園で日々、お友達のに手を出さないと徹底されているからか、手を出すことはかなり減りました。手を出しても、「ダメだよ」というと手を引っ込めます。毎日の習慣の賜物です。



最近は、次男がお兄ちゃんのもので遊びたい!という気持ちがとても強くて、長男が遊んでいるとすぐにやってきて横取りをしてしまいます。喧嘩が激しくなってから、同じおもちゃを2つ用意するようになったのですが…これまた長男2つあると得意の“並べる”が始まるので貸せない。
(ただ、少しずつ他のおもちゃを渡してあげられるようにはなってきたのでこの成長は喜ばしい!)



まだまだ1歳3ヶ月、自他の区別のついていない次男とこちらも自他の区別が難しい長男。

喧嘩になるとほんとめんどくさい。


これが毎日毎日、一時間に1回、いやもっと?で、ほんと私も疲れてきまして。
何かいい方法はないかなぁーと
思い付いたのが。


おもちゃに名前をかくこと。


長男は、ひらがなが読めるようになって、もちろん自分の名前も読めて理解もしています。

むしろ、言葉で伝えるよりも、目で見て読ませて伝える方が、本人は理解が早く伝わることが多いです。

そこで、
長男のもの、次男のものに名前を書いてみました。

これが大当たり!!
これは「(長男名前)のだよ!」「これは(次男名前)だよ!」と、渡せるようになりました。


今までこれは弟のでしょ?なんて言っても伝わらなかったのは、長男にとっては理解が難しかったんだろうなぁと改めて気付きました。

こんな簡単なことでストレスが減るなら早くやればよかった!と思うのですが、どうしても長男に対して「わかるでしょ?」
という気持ちがあるんだろうなと思います。
もつともっと考えて寄り添って育てていかなきゃいけないなぁ。
私たちが、当たり前に分かることが分からないのだから。


こうやってひとつひとつのことを理解して、自他の区別がつくようになって欲しいと思います。私も努力だ!



そうそう、名前記入のおかげで兄弟喧嘩は心なしか少なくなった気がしますが、次男が強すぎるため毎日起きているので、まぁこれは兄弟あるあるなんだろうと見守るしかないと思う今日この頃!!
それにしても、次男って強くてたくましくてスゴい。