自閉症児には、「気持ちの切り替えが難しい」という特徴があります。
よくあるのは、目の前の遊びを終らせられないこと。
言って聞かせることができればまだ違うと思うのですが、それもなかなかできません。
集中しているときには、周りの声も届かないくらいに集中するので、まずそれを終わらせて次のことほ頭を切り替えるのも難しいということもあります。
しかし、自閉症児にとって、何より次に起きることを予測するということはとても難しいのです。
私たちは、これで終わりと言われると目の前のことをやめなければいけないということが分かるし、言葉で次の説明をされれば何をするのかが分かります。
しかし、これが分からないんです。
分からないと不安になりパニックを起こしてしまう。切り替えが苦手だと、パニックになる回数が必然的に多くなるので本人はもちろん、親も大変です。
長男もつい半年前までは、切り替えが難しいことがたくさんありました。公園での遊びを終らせられなくて、何時間も帰れなかったこともしばしば。
ただ、長男は刺激に弱く、見えるもの全てが刺激=興味の対象になるので、切り替えの場面でパニックになってもすぐに違う刺激が見えるとそれに向かって走っていってしまいます。
これはこれで、理解して切り替えてるわけではないのであまりよろしくないけれど、切り替えという点してくれるので、パニックも長引かないし助かってはいます。
しかもどこにいくか分からず目が離せないので危険。しっかりと先の見通しが立ち、自分をコントロールして切り替えていかなければなりません。
療育園では、
・次のスケジュールをわかりやすく伝える
・これで終わり、と言うことをしっかりと理解させる
これらを丁寧に教えてもらっています。
長男は、療育園でも使っている
手を叩いて「これでおーしーまい」
と言うフレーズを言うと、終わりだと理解している様子でやめられることも増えました。
スケジュールを丁寧に伝えることもかなり効果があると思います。
お風呂の時間になってもテレビが見たくてやめられず、泣き叫んでしまったとき、
「まずはお風呂に入ろう、そして終わったらテレビを見よう」
などと言うとパッと切り替えられたりします。
そして、お風呂から上がったあとは必ずテレビのリモコンを持ってくるので、この順番を覚えているようです。
また、遊びを終わらせる前には、少し前から予告をしてあげています。全く聞いてない様子ですが、多分聞いているだろうと思って。
10数えたら終わりだよとカウントしたりもします。
そうすることで、しくしく泣きながらも公園にバイバイできることも増えました。
色々なパターンを試行錯誤ですが、試しています。
今長男はたくさんのことを吸収している時期。
少しずつ少しずつですが、成長しています。
この成長が今まで感じたことのない成長なので本当にうれしいです♪